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カンボジアの現状と新たな出会い
最相 博子
1月28日に福岡を発ち、バンコック経由でカンボジア入りし、KLCCが寄付をした2つのNGO団体、ヘイロートラストとコンサ―ンワールドワイドを訪問してきました。
プノンペンに到着したときからコンサ―ンのスタッフの出迎えを受け、なんの不安もなくホテルに到着しました。その後の日程を箇条書きにします。
| 1月29日 |
プノンペン到着。
クメールルージュに捕らえられた人が入れられていた収容所跡のトゥールススレーン博物館見学。"難民を助ける会"が支援している、キエンクリエン職業訓練所(ポリオと地雷で障害を負った人のためのもの)見学。
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| 1月30日 |
コンサ―ンのアイルランド人のスタッフ、アンさんと一緒に、カンボジア北西部の町、シソポンへ向かう。飛行機でバッタンバンまで飛び、その後コンサ―ンの車でガタガタ道を約二時間北へ向かう。午後、コンサ―ンのシソポンオフィスで、アンさんと現地スタッフのワンタさんを交えて話し合い。 |
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1月31日
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コンサ−ンのスタッフ四人と一緒に被害の大きいバンチェイ・ミェンチェイ地区の村へ向かい(シソポンからガタガタ道を約二時間)、コンサ−ンのプロジェクト〔注1〕を見学、地雷で手足を失った被害者4人を訪問。 |
| 2月1日 |
朝5時半にシソポンを出発して、シェムリアップにあるヘイローのオフィスへ向かう。ガタガタ道をコンサ−ンの古いランドロバーで4時間かかって、アンコールワットのあるシェムリアップに到着。
午後にはさらに車で1時間余りかかる撤去中の地雷原へ。 |
| 2月2日 |
アンコールワットで朝日を見て、アンコールトムにも足を伸ばす。地雷博物館、キリングフィールド見学。
夕方の飛行機でプノンペンへ戻り、夜ホテルでコンサ−ンのカントリーディレクターのマーク・キャパルディさんと会見。 |
| 2月3日 |
王宮、国立博物館、メコン川の船上生活者などをみて、夕方の飛行機で帰国の途に着く。 |
コンサ−ンが連れていってくれた地区は、水道も井戸も電気もトイレもなく、森や畑に地雷が埋められていて、すべての村人が生活の糧を失い、、手足を失わずともすべての人が地雷の被害者と言えます。彼らはそういう村人全体が生活を根本から立て直していけるような支援をしている訳で、支援打ち切りの期限はないと断言してくれました。ちなみにコンサ−ンは、10数年前のエチオピアの大飢饉で支援を始め、すべてのNGOが撤退した後も唯一滞在して支援活動を続けていた団体だそうです。
また、この道の両側は未だ撤去が済んでいないと言う所を通っていった地雷原は、この日からヘイローによる撤去作業が始まったばかりで、重いプロテクターを身に付け、実際の撤去現場を見学したのですが、30度の炎天下は歩くだけでも大変でした。3時に作業が終わり、私達の寄付で購入したと言う爆破装置で地雷を1個私の手で爆破させてもらいました。ヘイローのスタッフの心暖かな対応でした。オフィスではクリスにゆかりのある人々とも話をすることが出来ました。
どちらの団体も、私達のような小さな団体からの寄付で、大変元気付けられること、そして日本では、大きな金額とは言えなくても、カンボジアでは想像以上の価値があることを語って頂きました。すべて、しっかりビデオに収録しています。(全部で18時間近く撮影してきました)
この数日で目にした電気も水道もない人々の生活、大変な撤去作業を1日5ドルと言う賃金で黙々としているカンボジアの撤去要員の青年達、町で見かけた物乞いをしている地雷被害者達、カンボジアの人々のために骨身を惜しまず働くイギリス人やアイルランド人のスタッフの温かいもてなし…と様々な出会いを経験しました。さらに、クメール・ルージュによる悲惨な過去とアンコールワットに代表される素晴らしいクメール文明とそれを破壊した人々の存在、戦争と地雷が引き起こした想像を絶する貧しさに、身も裂かれる思いで帰路につきました。
貧しくても、けなげに生きる子供達の澄んだ瞳と笑顔は、いつまでも私の脳裏からも心からも消え去ることはないでしょう。あの子供達のためにもっともっと支援して行きたい、
もっともっとみんなにあの現状を知ってもらいたい、だから、もっともっとがんばろうと思います。
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〔注1〕 セイビング&クレジット プロジェクト
コンサ−ンはカンボジアでは、5つの地区で支援活動をしている。バンチェイ・ミェンチェイ地区で展開されているこのプロジェクトは、一言で言うと、銀行の基本概念である、ローンと貯蓄により、村人の生活を立て直すもので、なにも持たない村人は、肥料や、仔豚を購入する資金(500バーツ=約1,300円ぐらいから)を低い金利で借り、毎月ほんの少しの金利を返し、1年後の収穫の時期に元金を返済する。返済したその日に、新たなローンが借りられると言うクレジットの部分と、毎月ごく僅かでも貯蓄をすると、例えば、私が見せてもらった人の通帳には、毎月10バーツ(=40円ほど)が預けられていて、それより多い利子(例えば15、20バーツと言った金額で毎月僅かずつ増えていく)が受け取れると言うセイビングの両方を提供するものである。各村では毎月1回、バンクミーティングと呼ばれる集会が行われ、この日にこの業務があらかじめ選出された村人の手で行われるように、コンサ−ンの現地人スタッフが指導に出張する。このプロジェクトを始めることで、60パーセント以上の人が字が読めないこの地区では、識字教育もかねることになり、一石二鳥以上の支援効果がある。 |
後書き
カンボジアでビデオ撮影をしてきたものを16分間の
ビデオテープにまとめました。
「カンボジアの夜明け」
〜地雷に立ち向かう人々〜
ビデオご希望の方には実費でお分けしています。
こちらにお申し込み下さい。
(roko-margaret@pop16.odn.ne.jp)
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