KLCC地雷廃絶キャンペーン

2003年6月7日産業文化会館での栗本英世氏の講演(第1部)の概要

 栗本さんは19歳のときから海外(主に東南アジア)で生活。カンボジアには1996年に入り、その年孤児を預かる“カンボジア子どもの家”を設立。現在までに8件の“カンボジア子どもの家”を作り、村で、在宅で孤児を育てている。

栗本さんは村人に子どもの養育費を渡す。しかしそのほとんどがエイズ孤児であり、栗本さんが引取った孤児の10人のうち生き延びることが出来るのは1人、9人は手当ての甲斐もなく息を引取っていく。

 この春、栗本さんはポイペットの郊外で骨と皮だけになって路上に寝かされている10歳の男の子の物乞いに出会った。栗本さんが引取り病院で手当てをして家族に戻したが数週間後また路上に寝かされている。家族といっても、遠縁の人らしく,ぎすぎすにやせて病気の子どものほうがみんながお金をくれるからという理由で、この子にはほとんど食べさせずにいるらしい。栗本さんが引取ったが、とうとう息を引取ったという。みんなが哀れみからお金をあげることがこの子を死に追いやったのだ。栗本さんは“慈悲魔”という。手足がないとお金がもらえるからと自分で手と足を切った子もいるという。

自ら撤去した地雷を手に講演する栗本さん。 栗本さんはさらに1999年より“寺子屋”を開設し、タイ国境の町ポイペット周辺の難民村地域で、就学支援、識字教育、生活支援などをいったいとした活動を行っている。現在“寺子屋”は16の村に開設され、5000人の子ども達が通ってくる。先生の数は100人。栗本さんは先生たちの給料を払っている。カンボジアでは公立の学校はお金が必要で、就学率は30%しかない。“寺子屋”は無料で子ども達に提供される。

 このポイペット周辺はいまだに地雷がたくさん埋められている。2000年になってからこれまでにポイペットにタイの資本でカジノが7件建設され、貧しい人々は町から追い出され、地雷がばら撒かれている地域での生活を余儀なくされた。

しかしこれらの村人にとっては、地雷の怖さよりも、ご飯のない怖さのほうがもっと怖いという。栗本さんはこれまでにかなりの数の地雷を村人と共に撤去してきた。それはこの地域には国連も日本大使館もシーマック(カンボジア政府の撤去チーム)もヘイローも頼んでも来てくれなかった。仕方なく自分で取り出したという。(講演会の日は、実際に取り出された地雷を3個会場に回して説明をしてくださった)村にはトイレはなく、みんな草むらで用を足す。だから“寺子屋”を立てる前にはどうしても地雷の撤去をしなければならない。

今勝手に地雷を取り出すことは禁止されてしまっているが、何処の団体も来てくれないので、いまだに撤去しているそうだ。

 1993年に国連軍がエイズを持ち込み、その結果ポイペットの300名の娼婦のうち200名がエイズに感染している。70年代に生まれた人は戦争のため学校に行ってないのでエイズの怖さが判らない。そのため何千人という子どもがエイズ孤児となり、その子達も命を落としていく。

 またポイペットには100人のブローカーがいて、7万〜8万人の子どもが売られている。子どもを買うのは全部外国人。年間7000〜8000人の子どもが盗みなどでタイ警察に捕まり、カンボジアに戻されるが、家に戻るとまた売られてしまうが、受け入れるNGOはゼロである。

 カンボジアは政府や役所業務が荒んでいて、人々は税金を払っていない。住民票も出生届もない。国造りを外国に任せっぱなしにしている。世界中からの援助金で、一人で建てない国になっていく。やさしい思いで者とお金を上げることで、何もしなくなる。ものとお金をただあげるのは止めてほしい。NGOもODAも引き上げてほしい。政府がなにもしなくなってしまうのだから。

 しかし外国からの援助金は正しいところにいけば、正しく生かされる。皆さんが寄付をされたカンボジアトラストは正しく使っている。皆さんが送ったお金がどうなっていったかをチックしてほしい。

以上が講演のあらましでした。講演はまずビデオ上映で始まりました。

講演後の交流会でもたくさんのことを話してくださいました。特に心に強く残ったのは、先進国の経済観念での支援によって村は壊滅状態になるというお言葉でした。そして支援は、同じ目の高さで同胞としてすべきもので、決して“私たちは恵まれていて、あなたはとても貧しいから支援してあげる”というおごった思いですべきではないと何度も言われました。心が洗われる思いがしました。

さて、以下は、

講演者、栗本英世氏の“カンボジア子どもの家”ニュースレターからの抜粋です。

一人の子どもが寺子屋に通えるようになる金額は1月わずか『1ドル』です。

『カンボジア子どもの家』では一人でも多くの子どもが寺子屋に通えますことを願って『1ドル支援』を提案します。『カンボジア子どもの家』には100以上の村から『寺子屋』開設要請が届いています。すべての村に『寺子屋』を開設するのはムリかもしれませんが、子ども達が『寺子屋』に通ってくる姿を見るにつけ、一人でも多くの子ども達に勉強するチャンスを提供したいと願っています。

               『カンボジア子どもの家』栗本英世

KLCCでは、この『1ドル支援』に御賛同くださる方を募って、今後定期的に送金をしたいと思います。半年毎に、半年分の600円をKLCCに御送金いただき、まとめて栗本さんに送りたいと思います。それによって『寺子屋』が1校でも増えることを願っています。

御賛同くださいます方は、下記に600円ご送金いただくか、メールでその旨を御連絡いただけますれば振込用紙をお送りいたします。今回お振込みをいただいた方を『1ドル支援』協賛者とさせていただき、息の長い支援をしてゆきたいと思います。次回以降は半年毎に振込用紙を送らせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

振込先口座番号:01760−0−90074

加入者名:地雷廃絶と被害者支援の会・熊本

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カンボジアの伝統衣装をまとったKLCCのホープたちと研修生第2部 “カンボジアの芸術家、イム・キムスーさんの世界”

スーさんの古典舞踊の素晴らしさは言うまでもなく、スーさんが持参してくださった民族衣装に身を包んだKLCCの大学生と、電波高専の留学生と前日に来熊した県の技術研修員2人の3人のカンボジア人男性も共に出演したファッションショーも最高でした。また観客の皆さんにも舞台の上に上がっていただき、アラピアピアという歌を習い、カンボジアの盆踊りを踊りました。

スーさんスーさんの古典舞踊の舞台ファッションショーでの婚礼衣装最後にみんなで記念写真